画像処理

LRGB合成の中央時刻 2017/04/22

 LRGB合成法で惑星撮影を続けているのですが、モノクロのL画像とカラーのRGB画像の位置合わせが、二つの画像の中央経度が違っているとうまく合わないことがあります。
 特に高解像になってくると、木星などは細かい模様で色が違うことがあるのである程度は正確に合わせたい。
 中央の模様で合わせることで概ねは解決されるのですが、この時はリムに色情報のない部分が現れたりもします。
 現在の私の撮影パターンは、WinJUPOSのDerotation(自転補正)を利用することを前提として下記のようになっています。
Lrgbtimetable1

 これは木星の場合ですが、全部で 10本のショット、100秒間動画×10本=1000秒間が1セットとなっています。もちろんロスタイムはありますので、実際はもう少し時間がかかります。
 順調に撮影が進めば、カラー(RGB)画像のDerotation画像の中央時刻 A と、モノクロ(L)画像のDerotation画像の中央時刻 B は、ほぼ同じになるはずで、LRGB合成に於いて色ズレ(模様ズレ)は起こしません。

 ところが、モノクロショットがシーイングの影響で6本揃わないことが良くあります。
 例えば最初の2ショットだけ良くて後の4本は写りが悪く採用できない場合など、L画像の中央時刻が B の時刻とずれてしまい、このままカラー画像の A 時刻と合成すると色ズレ(模様ズレ)を起こしてしまいます。

 そこで登場するのがWinJUPOSのDerotationなのです。
 Derotationの設定場面の中央付近に Reference time (UT) を入力できる枠があります。
 ここへ、モノクロ(L)画像の中央時刻を入力すれば、その時刻に合わせてDerotationカラー画像が形成されます。
 File name も変更され、各画像のアウトラインが描かれている図もそれに合わせてずれた子午線が表示されます。
Winjuposderotation1

 最初と最後のカラーショットの間の時間に、モノクロ画像が入っているとだいじょうぶですが、カラー画像の時間外は入力することができません。

 木星の場合撮影時刻が2~3分違うと模様の位置は明らかにずれてしまいます。
 どうしても高解像になってくると、気になってくるL画像とRGB画像のズレを押さえるのには、この WinJUPOS の Derotation はとても優れものです。

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4月4日の木星再画像処理 2017/04/10

 4月4日撮影の中で一番シーイングが良かったセットを丁寧に再処理してみました。
 スタックのやり直しなどいろいろ時間を掛けましたが、結果的にはRegistax6のウエーブレットの強度だけが大きな違いとなって現れています。
 単純に言えば、模様が濃いか薄いかだけになってしまいました(笑)
 GIFアニメにしていますので、2秒間隔で交互に見ることができます。
 Aが前の処理で、Bが再処理画像です。
201704041503_6avsb8

 模様の濃さなどは人によって好みもありますが、判断の難しいところですね。
 シーイングが悪いと、模様を濃く出したいために必要以上にウエーブレットの強度を上げてしまいます。
 自然な感じなどとよく言われますが、模様が薄いとついつい物足りなくなってしまうのは自分の性でしょうか・・・

 色合いも含めて、このへんがイイんじゃないかと思うところで止めたのが今回の処理です。
Kmj2017040415h04mutb

 やっぱり大赤斑が居ないのが寂しいですね。

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木星1回転 2017/04/07

 4月4日と5日の木星画像でマップを作り、WinJUPOSの木星にマップを貼り付けて自転させてみました。
 写りの悪いところや、繋ぎ目が揃っていないところなどいっぱいありますが、まぁ、私の木星です(笑)

 WinJUPOSで Tools→Ephemerides→Optionsで、Texture image で交換することが可能です。
Winjupos01

 Longitude of left margin を体系Ⅱ=0°にしておけば差し当たり大赤斑の位置もだいじょうぶです。
Winjupos02

 マップはTexture用に北が上になっています。
Jmap2403ck

 やっぱり計画的に1回転分の画像を撮影しないといけません。
 しかし、天候やシーイングを考えると簡単にはいきませんね。

 次回はあるでしょうか・・・

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AutoStakkert!3.0.11 beta 2017/03/25

 スタックソフトの AutoStakkert! がbeta版ですがバージョン3になりました。
 Windows 64ビット対応版で、32ビット版は今のところ出てないようです。
 アイコンが変わった以外はあまり変更部分は分かりにくいのですが、これからボチボチ使いこなしていきたいと思います。
Asv31

 誰かが使いこなして教えていただくのが一番なんですがね・・・(笑)

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WinJUPOSのDerotationの画像数 2017/02/15

 2月14日朝の木星で、Derotation 処理をやったのですが、元になる画像数と撮影時間を画にしてみました。
 1枚目の画像は11枚(ショット)撮影の中の最初の画像で一番良く写っていたものです。
 2枚目以降は1枚目より写りは良くありませんが、数で勝負です。
Derotation_images_1_c

 Derotation後に最大エントロピー復元処理をしていますので、干渉?によるリングが出ていますが、そのままにしています。

 やはり画像数が多いほどノイズが減り纏まっているように見えます。
 しかし、11枚画像では明らかにリムの合成がWinJUPOSのDerotationでは上手く行ってないので、最終的に使ったのは8枚画像のDerotationです。

 最大エントロピー処理のパラメーターは全て同じですが、最後に掛けるシャープの強度が、1画像は弱く、11画像は強くなっていまして、状況に合わせて加減しています。

 この載せた画像で判断できるかどうか微妙ですが、にらめっこしてみてください。

 あぁ、英語は機械翻訳ですので気にしないでください。

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HDR 2017/02/14

 巷で?Nik Collectionによる画像処理が流行っているらしいので、PhotoshopCS3になんとか組み込んで遊んでみました。
 HDR Efex Proを使ったハイダイナミックレンジ処理ですが、今朝の木星をやってみました。
 真剣さはありませんので、用意されているパターンの一つの処理です。
Kmpscs3nikhdr

 何とも言えませんが一つの処理です(笑)

 使う側の真剣さが足りませんね・・・

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ASI224MC単独での木星画像処理 2017/01/21

 1月18日朝の木星はシーイングもまずまずで、そこそこ良く写りました。
 いつもはLRGB合成のためのカラー情報カメラとなっていて、直接表に出ることはなくなっているのですが、これまたそこそこ写っているので、ZWO ASI224MC単独での画像処理をしてみました。
 4ショットの画像がまずまず写っていたのでDerotationしてみました。時間が長いのは、L画像の撮影が間に入っているためで、ASI224MCだけならもっと数多く撮影できたかと思います。
 1ショット画像と比べると4画像の方が粒状性が細かくなって滑らかに見えます。
1shot_vs_derotation4images

 Derotation画像をカラー調整し、ステライメージ7でR・G・B各チャンネル毎に分解します。
 Derotationで滑らかになっているとは言え、分解するとノイズだらけです。
 赤色チャンネルと青色チャンネルはノイズがより酷いですね。
Before_rgb_channel

 RGB分解したものをステライメージ7の最大エントロピー画像復元処理を実施します。
 各色毎にノイズを見ながら処理強度を加減しています。
 処理後、RGBチャンネルを元に戻してカラー画像を作りあげます。
After_rgb_channel

 最後にフォトショップで、色調整をしたり軽くアンシャープマスクを掛けました。
 せっかくですので、LRGB合成したものと並べてみました。
Kmj20170117224mc_vs_lrgb

 木星サイズが違うのは、ZWO ASI224MCとZWO ASI 290MMとではピクセルピッチが違うためです。
 解像度は良い勝負をしていますが、ちょっとずつ 290MM で撮影したLRGB画像の方が上かと思います。ただ、極端な差はないと思います。

 良く写っていると、いろいろ遊べるのでイイですね(笑)

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木星ベスト2016編集動画 2016/09/30 

 今シーズンベストの日の木星を、動画にしてまとめてみました。
 ユーチューブに上手く上がってるでしょうか?

 見られるかな?

 シーイングはあまり良くないのですが、その割には最終画像はまとまっています。

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2016火星マップ 2016/07/28

 2016年中接近の火星マップを作ってみました。
 つぎはぎがちぐはぐで、色もばらばらですが、努力しています。
 WinJUPOSで展開し、PhotoshopCS2のレイヤーで繋いでいます。
Mars2016map5

 解像度が高いところと悪いところがありますがしかたありませんね。

 マップを作ったのでWinJUPOSでグリグリ回してみました。

 上手く廻っていますでしょうか。
 WinJUPOSのテクスチャーに貼り付けるマップ画像はこれです。
Mars2016map5gcut

 Tools→Ephemerides→Optionsでマップを指定し、Cylindrical Projectionにチェックと、経度マージンを180°にしてください。

 思った以上に時間がかかりますね。

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ASI178MM vs ASI290MM  2016/06/09

 新規購入したZWO ASI 290MM が、今までのZWO ASI 178MM との実力差がどのくらいあるのか、6月2日に両機で撮影した火星を比較処理して見ました。
 どちらもL画像用のモノクロカメラですから、面白みはありません。
178mmvs290mm

 178MM は画素ピッチが 2.4μmで、290MM は 2.9μmで、画素面積は290MM の方が大きくなります。
 同じ合成F=30で撮影していますので、結果として 290MM 出撮影した画像が小さくなっています。右画像はPhotoshopCSで単に120%に引き延ばして、178MM と大きさを合わせたものです。
 どちらもソニーの裏面照射型CMOSセンサーで、光子→電子への変換効率が高いと言われています。

 解像度は見ての通りその差は微妙で、部分的に解像度が高い低いがあるようです。シーイングもあまり良くなかったので、余計に違いが分かりにくいのかも知れません。
 大シルチス辺りだけを見ると、微妙に 290MM が優勢でしょうか。

 この結果を見た感じですが、290MM で撮影する時は、もう少し合成Fを伸ばして、178MM で撮影したぐらいに大きくした方が良い気がします。

 大きく撮すと、みなさんからはオーバーサンプリングと言われていますが、私は「大きいことは良いことだ」を続けています(笑)

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