2020年11月
今回の黄雲の初め! 2020/11/22
今回の黄雲(ダストストーム)は11月12日に明るく輝いて、多くのみなさんが驚き黄雲の発生を観測されました。
その前日、11月11日はポッキーの日ですが、撮影した火星画像を処理していると、ちょっとおかしな姿を見ました。
クリセと呼ばれている所というか、アキダリアの海の南部、ニリアカスの湖と呼ばれるところで、今シーズンは刷毛で掃いたような模様が見られていたところに、刷毛模様が途切れているところがありました。
子午線に近いときにはもひとつ分かりにくかったのですが、端に移動するとやや明るい斑点として見えるようになりました。
この斑点が、今回の黄雲の始まりではないかと思っています。
11月12日に、夕方の観測を始めたとき、クリセが明るいのを見て、\(^O^)/と思いました。
確率は低いですが、かも知れない斑点だと思っていました。
こういうこともあるのだと、自分自身でオオカミ少年にならなくて良かったと感動し、興奮を憶えました。
火星 黄雲続く 2020/11/15-16
午前中はほぼ快晴でしたが、午後に入って雲が多くなりました。
ただ偏西風に乗っている雲で、どちらかと言えば高いところを流れています。
夕方からもほぼ晴れなんですが、雲が流れて雲の通過待ちでした。
シーイングはまずまずで、20時ごろはそこそこディティールが写りました。
黄雲は北にも南にも進出し、北はアキダリアの海に黄雲の帯が見え、南はアルギレ・ベイスンに侵入し大きなクレーターがぽっかりと浮かんでいます。
太陽湖の方にも流れているようで、モコモコになっています。
ベランダリミットがあるので、黄雲を中央で捉えるのが難しくなってきました。
後は、空の広い人たちにお任せいたします。
ひまわりに写る雲は状況が分かりやすく待つことができました。
それでも雲はいやですね、火星が見えないよりはイイのですが。
でも、続けて撮影できているので幸運ですね(笑)
火星 黄雲続き 2020/11/13-14
太平洋側から張り出した雲が一日中覆っていました。
夕方から少しずつ雲が切れ始め、なんとか火星時間には間に合いました。
しかし、残った雲が次から次へと湧いて来て、火星方面に集結してまともに撮影できませんでした。
シーイングも悪く、疲れる撮影ですが、黄雲が出ているのでそんなことは言ってられません。
かなりというか、無理矢理作りあげた感があります。
色も黄雲に合わせようとしましたが、グチャグチャになってしまいました。
黄雲はマリネリス峡谷へ侵入して広がっているようです。
次から次へとやって来る雲のみなさんです。
最後には補正板に露が。。。良く見ると主鏡まで露が着いていました。
上の纏め画像を見てると言うほどではないと思われるかも知れませんが、Autostakkert!3のスタック破綻です。
ここまで行くと気持ちがイイでしょう(笑)
まともに晴れて欲しいですね。
11月12日黄雲と火星をまとめムービーにしてみました。 2020/11/13
11月12日夜の黄雲の発生した火星をまとめムービーにしてみました。
なかなか綺麗に纏めるのは難しいですが、早く出した方がイイかなとがんばしました。
火星 2020/11/11-12
晴れマークが並んでいた昼間は外れて、日本海からの低い雲で覆われほとんどまともな陽射しはありませんでした。
夕方から晴れが広がってきて早めに準備しました。
早い時間帯の高度が低いときは高速アメーバー状態で大きく火星が伸び縮みしていました。
ただ、9日夜のような大ボケがほとんど無く、伸び縮みしている火星の中に大まかな模様は見えていました。
あの大ボケはどこからやって来るんでしょうね、ジェット気流で無いことだけは確かです(笑)
火星の高度が上がるとまずまずのシーイングになりました。
昼間はほとんど陽射しがなかったので、望遠鏡の温度もさほど上がっていません。
しかし、20時台には10℃ぐらいまで下がりましたから、温度の変化量は強烈です。
ホントに冬が近づいて来ました。
光軸 2020/11/11
火星の視直径が小さくなってきて左側に移った(南を上にして)二重リムリンギングが目立ってきました。
視直径が小さくなっても、二重リム・リンギングの幅は変わりませんが、バランスというか対称性が崩れてるというか気になっていました。
光軸はアイピースを付けて内外像で合わせているのですが、撮影結果は合ってないような気がしていました。
そこで、惑星撮影システムを通して光軸合わせをしてみました。
バローレンズ、ADC、フィルターボックス、フィルターホイール、フリップミラー、PCカメラを通してです。
ベランダの端っこにC14望遠鏡を設置しているので、副鏡の光軸修正ネジを回すには、いちいち筒先をベランダ内に向けなくてはいけません。
恒星像のモニターを見ながら副鏡光軸修正ネジを回すことができないので、PCカメラのUSBケーブルが付いたまま望遠鏡を振り回すのはなかなか気をつかいます。
9日夜、火星撮影後に光軸合わせをやってみましたが、火星の方向(通り道)に明るい恒星が無いので、分かりにくくて仕方がありません。
この日はシーイングも悪かったので、ほどほどで諦めました。
で、その結果をASI426MCで撮影しました。
外像ですが、まだちょっとずれてるようですね。
次の機会にもう少し追い込んでみることにします。
11月5日(UT)の火星をまとめムービーにしてみました。 2020/11/09
11月5日(UT)の火星をまとめムービーにしてみました。
いよいよ寂しくなってきた火星ですが、シーイングが良ければそこそこ写ります。
少々感傷的なBGMです(笑)
ダンピング抵抗 2020/10/31
昨夜、望遠鏡のフォーカサーの表示がおかしくなり、ついには勝手にステップモーターが動き始めました。
電源を入れ直すと、またちゃんと動くのですが、不安定そのものです。
そこで、当ブログに書き込みしていただいた、ikekenさんのメッセージを思い出し、L6470のデータ出力にダンピング抵抗を付けてみました。
すると、不安定さは無くなり、火星撮影も順調に進めることができました。
このまま順調に行くかどうかは分かりませんが、しばらく様子見することになります。
火星もまずまず撮影できました。
今年の10月31日は10月2度目の満月でブルームーンと呼ばれ、ハロウィンと重なる満月は46年ぶりだそうです。
火星のすぐ横に満月が眩しく輝きます。
ベランダからはちょっと厳しい高さでした。
まぁ、月の呼びはいろいろありますが、みんなが見上げるキッカケになるのは良いことだと思います。
で、合成してみました(笑)
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