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アポダイジングマスクは火星の二重リムを消せるかの実験 2020/09/01

 結論から先に言うとダメでした。
 夏休みの自由研究としてやっていたのですが、結果が出なかったので、なかなか書く気が起こらずでした。
 火星の二重リム(リンギング)は火星がシャープに写るほど現れてくる厄介な者ですが、さしあたり解決方法がなく、目立たなく処理をすると言う消極的な方法で今まで来ています。
 二重リムの原因元を、私は望遠鏡で恒星を見たときにできるディフラクションリングであると考えています。
 火星の輝面側リムは非常に明るくシャープなため、リムにディフラクションリングを連続して並べたものだと考えます。
 その理由としては、二重リムの反対側である暗い宇宙空間にも、リムに沿って淡いリングが生じています。
 これはディフラクションリングの第1干渉リングに他ならないと考えます。
 火星では目立ちますが、木星や土星でも生じています。
 土星ではA環の外側に、あたかもFリングがあるように現れます。
 また月面でクレーターを撮影すると、輝くクレーター縁の中にある真っ暗なクレーター内部に、クレーター縁に沿ってあたかもゴーストのようにラインが現れます。
 これらは全てディフラクションリングの第1次干渉リングだと私は考えます。

 この第1次干渉リングをコントロールできる方法として、アポダイジングマスク(スクリーン、フィルター)があると思っていました。
 で、このアポダイジングマスクが火星の二重リムの解消に役立つのではないかと以前から思っていました。
 難しいことは私は分かりませんが、ネットで先輩諸氏のレポートを勉強させていただきました。
https://www.telescope-optics.net/apodizing_mask.htm
 ただ、アポダイジングマスクの効果は屈折などの中央遮蔽の無い光学系に有効で、シュミットカセグレンなどの大きな中央遮蔽がある場合の望遠鏡は、効果が弱いと述べられています。
 「弱い」というのはゼロではない、ちょっとはあるのではないかとアポダイジングマスクを作ってみました。

 ホームセンターで網戸用のナイロンネットを購入。
P1010334w800

 カッターで切り抜いて、それらしく組み立ててみましたが、かなりええ加減です(笑)
P1010350w800

 C14のフロントに装着です。
P1010586w800

 このマスクを付けて火星を覗いてみると、まぁ、スペクトルの美しいこと。
 スペクトルは火星には掛からないので良いんだそうです。
P1010417w800

 で、火星を撮影した結果ですが、分かる範囲で効果無しでした。
 中央に恒星像を貼り付けていまして、ディフラクションリングの大きさが分かると思います。
 Lフィルターのカラーカメラの像です。
 実験に力が入っていないのか、写りは良くありません。
 二重リムはディフラクションリング大きさによりますので、つまり波長によって変化します。
 青色光では細く、赤外光では幅広く写ります。
  L画像は400nm~700nmの連続した波長を捉えていますので、少しはぼやけているはずです。
 (画像は暗部を持ち上げているため、かなり不自然に見えています)
Apono4set8
 光量は半分以下になるし、役立たずでした(涙)

 夏休みの自由研究でした(笑2)←提出が遅い!

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画像処理」カテゴリの記事

コメント

最近は網を使った工作に嵌まっておられるようで何よりです。
特に火星画像のリンギングには何時も頭を悩ませられますが、中々良い対策がありませんね。
酷くなるとリムだけでなく内部模様そのものも偽物臭くなって、手の施しようが無くなってしまいます。
アポダイジングマスクの効用は時々聞きますが、中央遮蔽があると効果が確認できないのですね。
と言っても、流石に惑星撮影に大口径屈折鏡筒を振り回すのは無理があるし。
PIの画像復元にデリンギング機能があるのですが、銀河画像では効果を確認できても、果たして惑星に使えるのか・・・
ハッブルの火星像などはキチンと処理されていますが、一体どうやって処理しているのか知りたいものです。

投稿: voyager_camera | 2020年9月 2日 (水) 06時51分

voyager_cameraさん おはようございます。
 夏休みの網シリーズ自由研究でした。
 まぁ、毎日日曜日の状況では境目もなく、おんなじなんですが。
 画像処理系のデリンギングは、ボカしてごまかす系が多いような気がします。
 RegiStaxにもありますが、実用性に乏しいですね。
 ディフラクションリングを考慮した画像復元処理とかに希望はあるのですが、なかなか出てきませんね。
 ハッブルの画像処理に汎用性があるものなら公開して欲しいですね。
 と言いながらも火星は近づいていますので、目立たない処理で続けてまいります(笑)

投稿: RB星 | 2020年9月 2日 (水) 09時50分

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