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ZWO ASI462MCと赤外カットフィルター 2020/08/05

 新しく発売となったZWO ASI462MCは赤外域の感度が高く、可視光でもASI224MCに比べて感度が高く、これからは惑星のPCカラーカメラはこれで決まりだと思います。
 ここ数回の撮影で気づいたことなんですが、若干の色載りが薄く感じていました。
 彩度を上げてもやや上がりにくいと・・・僅かなんですが。
 で、ZWOの462MCの透過率感度グラフを224MCのモノと見比べてみると、可視光領域の赤側端っこの感度が462MCではB・Gとも上がってるではありませんか、つまり、B・G光に赤色が混じっていて、色の分離が弱くなっているのでが無いかと思いました。
462MCと224MCのグラフを重ねてみました。あくまでも私が勝手にしているイメージグラフですので、持っていかないようにお願いします。
Rgb00

 天体用のLフィルターは、Hαを通さないといけないので、多くのLフィルターは700nmあたりまで透過させています。
 私の今迄使っていたXagylのLフィルターは700nmの手前まで透過しています。
 そこで、650nmあたりを通さない赤外カットフィルターを購入したのです。
 普通は650nmあたりで切れていて、700nmあたりまで透過させるのは天体用だけの異常フィルターです(笑)
 新しく購入したQuanminの赤外カットフィルターとXagylのLフィルターの透過率グラフです。
 Quanminの赤外カットフィルターは645nmで50%の透過率になっています。
Xagyl_lrgbquanmin_filterimage

 この差で、実際どのくらいの差が出るかなんですが、火星で見てみました。
 差は微妙ですね。
 462MCカメラのカラーバランスのゲインはどちらも同じです。
 シャッター速度はQuanminの赤外カットフィルターが4.578ms、XagylのLフィルターが3.560msです。
 XagylのLフィルターの方が火星色のように見えますが、南極冠も赤くなっています。
 強いて違いを見つけると、北極(下側)にある淡い雲の出方が、Quanminの赤外カットフィルターの方が良くでていると思います。
 (文字入れが間違っていたので、画像を差し替えしました 2020/08/08)
 Quanmin_xagyl_mars01_20200808112701  

 火星は特殊な環境を持っていて、青色光では基本的に模様が写りません。ほとんど写りません。
 青色光で模様が写るのは、青色光フィルターの赤外洩れがほとんどです。
 カメラの感度を上げるために赤外を利用して、赤外カットフィルターを外す手段も取られますが、正しい色の表現はできません。
 同じ日に観測用画像として撮影したものも上げておきます。
 青色フィルターと290MMで撮影したものには模様がほとんど写っていません。
Kmm2020080116h18mut_20200805144401

 私のやっているLRGB合成では、また別の問題もありますが、カラー情報データカメラとしての462MCには、Quanminの赤外カットフィルターを着けていこうと思います。

追記です:問い合わせがあったので。
 小さいフィルターはファイルの表紙をサークルカッターで切り抜き、昔つかっていたフィルター枠にはめ込みました。
Dsc_2857w800

 昔のタカハシのフィルターボックスです。
Dsc_2864hdr07w800

 さしあたり、惑星は小さいのでこれでも使えています。
Dsc_2865w800

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望遠鏡」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
ASI462MCの導入記事を見て私も購入しました。笑
天候にもよるのではっきりした比較ができていませんが、感覚的には2割位
良くなっている気がします。色彩については特に気にしていませんでしたが、
それ程違和感はないです。(通常のIRカットフィルターで)

8月3日、こちらは21時過ぎから23時半頃まで晴れ間がでました。薄曇り
でしたが。シーイング的にはかなり良い方でしたので、今シーズン一番写り
が良かったです。

投稿: bab3 | 2020年8月 6日 (木) 12時01分

bab3さん こんばんわ
 ASI462MCは少しでも感度の高いPCカメラが欲しい惑星撮影では、その量が僅かでもこれからの標準になりそうです。
 惑星の色は微妙ですが、ことに火星はB光で模様が写らない特殊環境下なので、色再現が難しく、少しでもリアルな色合いをめざすと、些細なことでも気になります。
 火星には黄雲だけでなく、山岳雲や朝霧、朝靄、氷晶雲など微妙な風景が存在します。
 撮せるかどうかは難しいところですが、できれば撮したいな・・・です(笑)

投稿: RB星 | 2020年8月 6日 (木) 18時46分

こんにちは。
視直径が大きくなり始めてからの火星をまだ撮影していないのですが、土星本体よりも小さいと、口径20㎝だとかなり限界に近い感じがして、模様がまともに写るのかな?と思っています。
またかなり東よりなので家の立地からはハードルが高く、木星は夜半前だし、火星が南によって来るのは2時過ぎだし、笑。このお盆休みにでもトライしてみるつもりです。 
色再現については結構難しい課題ですね、基本的に太陽光の反射光なんでしょうけど、高度や大気の状態にもよりますし。

投稿: bab3 | 2020年8月 7日 (金) 10時20分

bab3さん こんにちわ
 火星は模様にいろいろ名前が付いているので、写ればそれだけでも楽しいです。
 まぁ、楽しみながらやることですから無理せずですね。
 火星の大気は大黄雲を除くと後は微妙で、キャッチするのは難しいですね。
 ふだんグリグリ系の画像処理をしていると、微妙な色合いが飛んでしまうので、気をつかいます。

投稿: RB星 | 2020年8月 7日 (金) 11時44分

こんばんは、黒田です。
いつもたくさんのことを、このブログで学ばせて頂いています。ありがとうございます。
462MCの色については、私も少し違和感を感じています。といっても、単純に「ウスー」ですけど。笑
このフィルターですが、どのようにして462に装着されているのでしょう。
差し支えなければ、教えてください。よろしくお願いいたします。

投稿: 黒田瑞穂 | 2020年8月 7日 (金) 19時34分

黒田瑞穂さん こんばんわ
 購入したフィルターは小さいので小細工しています(笑)
 画像は追記で上げました。
 でも、効果は微妙ですよ!

投稿: RB星 | 2020年8月 7日 (金) 20時53分

黒田です。装着方法のご教示ありがとうございました。
できるかどうかわかりませんが、何か手を打ちたいと思います。
小さな効果を拾い集めるのが高解像への道だと、熊のつく方から教わりました。笑
今夜も木星とにらめっこしていましたが、あきません。肉眼で土星がかすんでいました。
また、ボチボチがんばります。

投稿: 黒田瑞穂 | 2020年8月 7日 (金) 23時03分

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