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Atmospheric dispersion corrector ( ADC )と光軸 2019/06/29

 土星を撮影すると筒内気流や光軸不慮など望遠鏡の調整不足が、環っかの筋すじの写り方に現れて苦しい(笑)
 基本的に光軸修正はちゃんとしているのにもかかわらず、偽物のラインが現れてきます。
 その偽物ラインの中に、大気の色分散補正ウエッジプリズム Atmospheric dispersion corrector ( ADC ) による光軸の変化があるのでは思っています。
 で、実験してみました。
 ADCは角度が薄いプリズムとは言え、色分散とともに光軸を変化させます。
 そこで、ADCを惑星の高度に合わせて調整した状態で光軸合わせをしてみました。
 具体的には、丁度良い高度の恒星を見つけるのが難しいので、木星でADCを合わせた後、木星の衛星の内外像を使って光軸を合わせました。
 矢印で示したラインがADCによる光軸のズレに起因すると確定した訳ではありませんが、私はそう考えました。
 ラインが完全に消えた訳ではありませんが、効果はあったと思います。
Adc_optical_axis_off_on

 ADCに使用するウエッジプリズムを、アクロマートとは反対の色分散はするけど、光軸は変えない逆アクロマートウエッジプリズムがあればイイと思っています。
 かなり昔から言ってるのですが、誰も作ってくれません。
 光軸の変化は、ADCの調整が時間とともに変化するのと同じように変わっていきます。
 これを本気で光軸修正するのは大変です。
 太陽観測の干渉フィルターの光学系内での干渉を防ぐために、撮影システムを傾ける装置が使われていますが、そんなのを使うのも一つかと思います。
 土星の環の偽ラインが気なってる方は、ぜひとも確かめてみてください。

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コメント

とても興味深い考察ですね。
RB星さんのように高解像度の画像取得が出来ないので、ここで検証されているような違いを感じたことはありません。
レベルが上がると色々と見えなかったものが見えてくるようで面白そうですね。
私もADCをつけた状態で時々光軸修正していますが、それは取外すのが面倒だからでした。orz
梅雨が明けたら惑星撮影前には先ずADCをつけたまま惑星近くの恒星で光軸調整を習慣づけてみます。

投稿: voyager_camera | 2019年6月30日 (日) 06時33分

voyager_cameraさん おはようございます。
 土星の南中高度が低い、ここ数年だけのことだと思います
 木星本体ではぜんぜん差が分からないですが、衛星の写りに影響が出ると思っています。
 ベランダの端っこにあるC14に、撮影システムを繋げたままの光軸合わせは結構面倒です。
 土星の環の偽リングがあると、本物がいっぱい写っていても信用されませんからね(笑)

投稿: RB星 | 2019年6月30日 (日) 07時27分

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