2018年6月
火星 2018/06/24-25
天気予報ではもう少し早く晴れようになっていたのですが、晴れ始めたのは深夜サッカーが始まってからでした。
1点取られたところで諦めて火星撮影です(笑)
シーイングは良いような悪いような、中層高層は西からの気流で高速アメーバー状態でしたが、火星のリムは何とか纏まっていました。
眼視で最初に見た時は全く何も見えずで、南極冠もダストが被っている方だし、大シルチスも出始めで淡い・・・
サッカーは2点目の同点になるところから終了まで見ました。引き分けでした。
この後ももう1セット撮影したのですが、火星は南西の空に低くなりシーイングも悪化してしまいボツです。
火星は急速に大きく丸くなってきました。
模様がね・・・大黄雲ですね。
夜明けまでがんばったら、火星は南西のマンションの方へ行ってしまいました。
一晩の火星だけで700GBも撮影してしまいました。
この調子では、12テラでは危ない・・・ぜんぜん足りないことになりそうです。
FireCapture2.6のADC支援 2018/06/23
FireCapture2.6のADC支援(tuning)に、輝度重心とは別に惑星の輪郭(out line)を使って色ズレを見るのがあることは先日知りました。
それからこの輪郭法によるADC支援を試してきましたので、その報告です。
輪郭法は何か差が見づらいですね。
ADC支援のメニューです。
輪郭法にはスレッシュホールドと青ラインのサイズを変更するプロパティがあります。
木星ではあまり差が出ないですね。
土星の場合です。
こちらもあまり差が出ないです。
私のカラーカメラはフリップミラーでひっくり返った像をFireCapture2.6でフリップYして、も一度ひっくり返しています。ADC支援はフリップYする前の画像で計算されているようですので、楕円の傾きもひっくり返っています。
火星の輝度重心法によるADC支援です。
いっぱいずれてますが、当てにならないですね。
露出アンダーだと計算が大変みたいで、ラインがギクシャクして、時にははみ出します。画面全体に広がる時もあります。
スレッシュホールド=30、ブルーライン=120%にしてみました。
これでも分かりにくいですね。
結論としては、赤ラインと青ラインの差が微妙なので、分かりづらいというのが実感です。
残念ながら実質的には火星像を見ながら合わせています。
もう少し慣れが必要かも知れません。
FireCapture2.6 (2.6.07) x64 とZWO ASI224MCを使っています。
火星 2018/06/21-22
夏至の日、久しぶりに晴れました。
ただ、予報よりは雲が多く木星はだめで、土星もパスして火星だけに集中です。
しかし、まともに晴れたのは午前2時ごろからでした。
シーイングは最初良くなかったのですが、途中から揺れが少ない時もやって来ました。
結果はまずまずの写りです。
大黄雲を通して大シルチスなどがうっすらと見えていますが、まだまだ晴れてると言うにはほど遠いダストストームの濃さです。
視直径が大きくなってきたのに残念ですが、どこまで追いかけることができるのでしょうか。
火星は晴れていることが多かったのですが、時折薄い雲が通り抜けました。
朝焼けです。
次の晴れはいつでしょうか。
沖縄へ行く準備もしないといけないので、ちょっと忙しくなってきました。
姫路へ行って来ました。 2018/06/17
火星 2018/06/16-17
火星 2018/06/13-14
夕方から良く晴れてベランダからは星がいっぱい見えるようになりました。
しかし、木星は酷いシーイングでいちおう撮影したのですがボツになりました。
で、土星は飛ばして火星に待機です。
0時半ごろの火星は明るくて眩しいぐらいでしたが、望遠鏡で覗くと南極冠がほとんど見えません。
ワンカラー・・・
シーイングは木星時よりは遥かに良くなっていましたが、中層低層は東からの気流で、高層は南西からの気流で黄雲の所為もあって何も見えません。
それでも何とか南極冠と模様がうっすらとごく一部が写りました。
しかし、のっぺらぼーです。
3時ごろになるとややシーイングが良くなってきましたが、早めに雲もやってきました。
雲を通しての撮影となりました。
太陽湖あたりでもダストストームが発生しているところを撮影されているのを見ましたが、この画像では淡いながらも太陽湖が見えているみたいですね。
これからまだ広がるのでしょうかね。
疲れますね・・・
アンソニーウエズレイさんの木星と比べる 2018/06/12
6月9日の木星は乱高下の激しいシーイングながら思いの外良く写っていました。
同じ日、オーストラリアのアンソニーウエズレイさんが40cmのニュートンで美しい高解像の木星を撮影されていました。
http://www.acquerra.com.au/astro/gallery/jupiter/20180609-114212/j20180609-114212utc.png
月惑星研究会のサイトにも報告されています。
http://alpo-j.asahikawa-med.ac.jp/kk18/j180609z.htm
不遜ながら、私の木星と並べてみました。
アンソニーさんに合わせて、私の木星も北が上にし、色もできるだけアンソニーさんの木星色に合わせてみました。
左画像が私の木星です。
ディティールの写り具合は、場所によって私の方が上回っていたり、アンソニーさんの木星が上回っていたり微妙です。
あのシーイングで、ほんとに良く写っているなぁーと、ひとり感心しています。
2001年の火星大黄雲 2018/06/12
ダストストームはまだまだ広がりを続けていて、このまま発達すると全火星が黄色に覆われてしまうかも知れません。
大規模黄雲で一番新しい?のが2001年に起こったもので、その時の火星全域を覆った姿をご紹介します。
太陽湖あたりを撮影していますが、全くその姿は見えずに、オリンポス山やタルシス山系など、高山の山頂だけが暗斑として見えています。
シミュレーションは、WinJUPOSの火星マップに、私の2016年火星マップを貼り替えています。
ダストストームに覆われて南極冠など模様が見えなくなると、火星の南北も分からなくなりますので、撮影時に日周運動の方向を記録しておく必要があります。
できればこうなって欲しくないのが本音ですけどね・・・
火星 2018/06/09-10
木星の後、仮寝したのですが、またもやもう少しで朝まで寝るところでした。
出遅れたものの何とか眼が覚めましたが、空は一面雲だらけで、もう少し早い時間だったら見えていたようでした。
せっかくなので、そこは我慢して晴れ間が来ないかがまん比べです。
結局明け方までまともな晴れ間はなかったのですが、雲が薄くなったところで何本か撮影することができましたが、とってもフィルターワークで撮影する余裕は無かったので、カラーカメラだけでの撮影でした。
ダストストームは広がってエライことになってます。
右側の火星はシミュレーションで、WinJUPOSの火星マップに私の2016年火星マップを貼り付けたものです。
画像の中の「N」は地球の南北を示しています。
大黄雲で模様が見えなくなると火星の南北が分からなくなりますが、火星の日周運動の方向を記録しておくことで火星の南北を決めることができます。
堺の上空は雲だらけで、普段はこんな空で撮影することはありません。
ひまわりの映像で雲の隙間を期待しますが、赤外画像では低空の雲はほとんど映りません。
梅雨前線と台風とのダブルパンチで雲だらけです。
何とも言えない疲れですが、データが取れただけでも良しとしましょう。
木星 2018/06/09-10
台風が日本に向かって北上で、梅雨前線も押し上げられて、昼間は眩しい陽射しと青空だったのに夕方から雲が増えてきました。
一般の天気予報では夜半まで晴れでその後曇りとなっていました。
木星が見えている間にと早めに準備しましたが、最初の内はシーイングも良くなく、高層は西から、中層低層は南から、地上付近は北からと相変わらずめちゃくちゃで、ベランダでは生暖かい風と涼しい風が交互に吹き、涼しい風の時は木々も揺れて、道路灯に照らされた木々の葉っぱの影がベランダに投影され、揺れ動く影で船酔い状態でした。
それでも途中からまずまずのシーイングの時間が増えて、写りは良好でした。
これだけシーイングに乱高下があると、予測は難しいですね。
南から雲が上がってくるし、ややこしい天気ですが、3セット撮影し、後半の2セットです。
雲の予想も難しいですね。
火星 LRGB別処理 6月7日分 2017/06/09
普段のLRGB処理は、カラーデータをカラーカメラから取っているのですが、6月7日分の火星では一部フィルターワークによるRGBも撮影していました。
カラーカメラでの色情報がも一つだったので、今回フィルターワークによるカラー情報でLRGB合成をしてみました。
時間がかかった割にも一つですが、ほんの超少しカラフルになりました(笑)
この日は透明度が悪く、全体で露光不足であり、極端に赤に偏っていることもカラフルさが出ない理由の一つかなと思います。
透明度の良い空で撮影されたものはもう少しカラフルになると思います。
ダストストーム(黄雲)の検出は、グリーンフィルターの写り具合に影響されると言われています。
でも、なかなか難しい・・・
火星 2018/06/07-08
木星に引き続いてには違いは無いのですが、なかなか晴れません。
最初の南東の空低くに見つけた時は、強烈な気流で火星の円盤像が分断されるような酷さでしたが、次の雲間になった時は良いとは言えませんが模様も見えるようになり、ダストストームの姿も見えてきました。
ズルズルがんばって、不充分ではありますが2回ほどセット撮影ができました。
ダストストームの色の違いを表現できるほどもカラー情報が得られなかったので、ちょっと残念ですが、アキダリウム海からアリンの爪あたりがダストストームによって覆われています。
太陽湖は今のところ覆われていないようです。
これからどこまで広がるのでしょうかね。
できればほどほどにして欲しいな・・・(笑)
木星 2018/06/07-08
梅雨入りした近畿ですが、梅雨前線が南下して際どく晴れるかもしれないので準備です。
一般の天気予報も夜中晴れマークが出ているものと曇りマークが出ているのと二分していました。
GPVでは、雲が薄くなるタイミングがありそうでした。
梅雨前線の雲が南海上に下がった後も、低空鵜の雲は南西方向から湧き上がってくるようになって、なかなか晴れませんでしたが、夜遅くになって辛うじて木星が見えてきました。
雲間の薄雲を通しての撮影です。
中層低層と南西からの気流でボヤボヤでしたが、全く模様が見えなくなるようなことはありませんでした。
南西の空に低くなっており、辛うじて1セット撮影することができました。
厳しい晴れ間です。
木星 2018/06/01-02
日本海からの冷気に伴った低い雲は昼ごろから段々と消えていき、夜には快晴となりました。
シーイングも久しぶりに良好ですが、完全に止まるほどの気流ではありませんでした。
中層低層は北からの気流でメラメラ、低層は右往左往に近い状態で、高層はほぼ西からの気流でした。
今夜は大赤斑も見え、南熱帯攪乱がどうなっているのかも見物でした。
大赤斑はちょっと遅めに登場です。
この時のシーイングが一番良かったようです。
大赤斑が中央に近づくころ、木星は南西よりに移って少しシーイングが落ちてきました。
大赤斑が真ん中に来そうな時は、木星は南西のマンションに近づきましたので時間は離れていませんが、南熱帯攪乱の確認撮影です。
南熱帯攪乱は、ほぼ大赤斑の南(上)を通過していますが、良くみると微かに残っているみたいです。
久しぶりにまともなシーイングとなりました。
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