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WinJUPOS 9.1.18 の自転補正 2011/12/18

 WinJUPOSは惑星の経度などを計算してくれる大事なソフトですが、最近では画像処理までしてくれるように成りました。
 10月21日公開の WinJUPOS 9.1.15 では長時間渡って撮影された惑星のAVIファイルを自転の補正をしながらコンポジットしてくれるものでした。
 ただ、残念ながらDMK21AF04で撮影したY800コーデックは読まず、AviUtl や virtualDubなどで変換して読めるようにしても、今回の 9.1.18 でも私のパソコンではメモリーアドレスエラーなどを起こして、最終画像まで行き着けませんでした。
 私の持っているWindows7(32bit)やWindowsXP(32bit)の両方のパソコンとも同じでした。
 動画の画像処理については諦めました。

 12月11日に登場したWinJUPOS 9.1.18 には静止画の画像を自転補正しながらコンポジットしてくれる"De-rotation of images"が新しく附加されていました。
 これは私のパソコンでも動きましたので、そのテストをしてみました。

 私の木星撮影の基準は、
 1、DFK21AF04による160秒間(15fps) 2400フレームのカラーAVI撮影。
 2、DMK21AF04による100秒間(30fps) 3000フレームのモノクロAVI撮影
 3、続いてDMK21AF04による100秒間(30fps) 3000フレームのモノクロAVI撮影
 4、また続いてDMK21AF04による100秒間(30fps) 3000フレームのモノクロAVI撮影
 5、最後にまたDFK21AF04による160秒間(15fps) 2400フレームのカラーAVI撮影。
    5本セット、撮影時間合計620秒間、10分あまりが1セットの撮影です。

 まず、5本のAVIをRegistax6によりそれぞれスッタク、ウエーブレット変換をしておきます。
 そして、WinJUPOSで Recording タブから Image Measurments を選び画像の測定をします。
 測定した後はデータを保存しておきます。
Winjupos9118measurements_2

 次に、Tools タブから De-rotation of images を選び、合成する測定データを呼び出します。
 そして Compile image をクリックするとかってに補正しながらコンポジットしてくれます。
 撮影画像の中心時刻の位置で自転補正が行われます。
Winjupos9118derotation_2

 まずはモノクロ画像の合成です。
Kmj201112175mono_2

 A、B、C、は100秒モノクロAVI(30fps)、3000フレーム(75%)をRegistax6でそれぞれスタックとウエーブレット処理したものです。
 DはA、B、C、3画像をWinJUPOS 9.1.18 で自転補正を掛けてコンポジットされたものです。衛星エウロパは自転補正がかかりませんので線状になっています。
 Eはステライメージ6のコンポジットで手動により目視で位置合わせをしたものです。
 大赤斑が中央近くにあるので、大赤斑を目標に位置合わせしています。衛星エウロパは地球から見た速度が大赤斑に近いので、点像(丸像)に写っています。

 DとEでは中心部の解像度はほとんど変わりません。 
  E周辺部(左側)のリムが少しぼけているのが分かります。

LRGB法で、モノクロ撮影の前後にカラー撮影するのは、長時間に渡る撮影で、木星の自転に伴ってカラーデーターの欠落がリム側に発生するのを防ぐためです。
Kmj201112176color_2

 FとGはDFK21AF04でモノクロ撮影の前後に撮影されたカラーAVIからRegistax6によりスタックとウエーブレットされたものです。
 H 画像は、FとG画像をWinJUPOS 9.1.18で自転補正されコンポジットされたものです。
 I 画像はフォトショップのレイヤーにより比較明にてFとG画像が合成されたもので、大赤斑で位置合わせをしているため左右に広がった木星となっています。

 J 画像はWinJUPOSの自転補正で合成されたモノクロ画像Dとカラー画像 H をLRGB合成したものです。
 K 画像はステライメージ6でコンポジットされたモノクロ画像 E とフォトショップにより比較明で合成された カラー画像 I をLRGB合成したものです。
 左のリム側で、周辺減光に伴う彩度の低下があまりなく、リムの彩度が最後まで高いのとリムに近いバージの色ズレが少し見られます。

 今回の実験では高解像に関しては大きな変化を見ることができませんでした。
 それは、私がふだんから9000フレーム(3000x3本)を基準としているため考えます。

 木星の自転速度による撮影時間限界を厳密に考えている人にとっては、この正しい理論による自転補正合成は大いに救いになるかと思います。

 AVIファイルの自転補正合成はしばらく待つことにいたします。

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