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spc880nc(ICX618ALA)の分解とDMK21AF04の改造 2011/02/24

 いやーぁ!久々ぶりに緊張しました!
 spc880nc(ICX618ALA)をイギリスから購入したときにも言いましたが、本来はDMK21AF04を改造してもらって、CCDチップをICX618ALAに交換して欲しかったのですが、断られたために、spc880nc(ICX618ALA)になぜかなってしまいました。
 spc880nc(ICX618ALA)はこれまで何度かテストしてきましたが、アンプ回路の限界にたどり着き、思っていたとおりPHILIPS ToUcam PROの基板回路の限界に行き詰まってしまいました。

 そこで、所期の目的を達成するためにDMK21AF04の改造を自分ですることにしました。
 とっても危険なことですが、

 やるしかない!

 と、奮い立ったのです。無謀ながら・・・

 まずはspc880nc(ICX618ALA)の分解です。
http://www.home.zonnet.nl/m.m.j.meijer/D_I_Y/spc900nc.htm
 に、spc900ncですが、ありがたいことに改造の記事があります。
Dsc_8335p72

 spc880ncとspc900ncはほぼ同じです。

 spc880nc(ICX618ALA)は元々改造品として売られていて、CCDチップをソニーのICX618ALAに交換したものなのですが、改造はやや素人っぽいです。
Dsc_8349bp72

 元と完全に分からないように置き換えたものでなく、CCDの足を曲げたり切ったりしながら繋がれています。
 元のCCDの足もカットされただけのようで残っています。
Dsc_8378p72

 具体的なピンの配線をメモしておきます。
Dsc_8393bp72

 セラミックコンデンサは電源のノイズパスのようです。

 改造準備は半田ごての他、半田の吸引器などです。
Dsc_8407p72

 常用の半田ごては40Wですが、コテの先端はでっかいように思えます。
Dsc_8403p72

 卓上の万力に挟んで作業しやすいように固定します。
Dsc_8415p72

 改造された、spc880nc(ICX618ALA)は半田をそこそこ取りやすく、何とか取り外すことができました。
 でも簡単ではありませんでした。
 左手でピンセット、右手で半田ごて、老眼用のメガネにヘッドルーペ、これでも細かいところは見えません。
 力が入って・・・左手の指がつり始め・・・、しばらくすると右手の指もつり始め、にっちもさっちも行かなくなりました。

 やっとのことでCCDチップを外すことができました。
Dsc_8425p72

 次は本名のDMK21AF04の分解です。
 このカメラは以前 3CCDカメラに挑戦したときからタンスで寝ていたものです。
http://homepage2.nifty.com/rb_star/3CCD-01.htm
Dsc_8432p72

 PHILIPS ToUcam PROとは違って産業用のカメラですから値段も違いますが作りも違います。
Dsc_8436p72

 DMK21AF04のCCDチップICX098BLを外さないと行けないのですが、半田ごてと半田吸引器で努力しても半田を取り除くことができませんでした。
 そこで、1時間ほど悩んだ末、最後の手段に出ました。
 そう、CCDのピンをカッターで切ることにしたのです。
Dsc_8454p72

 何度もなぞっていると何とか切ることができ、基板から分離できました。
Dsc_8458p72

 後はDMK21AF04の基板にICX618ALAを半田付けするだけです。
 が、止めどもなく指がつりました(笑)
 隣どおしをくっつけてしまったり・・・大変でした。
 延べ6時間ほどかかりました。
 人に見せられるような半田付けではありませんが、見てください。
 こちらは、まだまあしです。
Dsc_8467p72

 こちらは、どこがどうなってるのか本人も良く分かりません。
Dsc_8470p72

 CCDチップは傾いています・・・イイのです・・・惑星用の焦点深度は深いのです・・・イイのです。

 さあ、通電です。

 160ポンドもDMK代も吹っ飛んでしまうかも知れません。
 とっても高い授業料になるかも知れません。

 恐る恐る IEEE1394のケーブルでパソコンと繋いでみました。

 やったー、煙は出てきません(笑)

 IC Caputureを立ち上げてみると・・・映りましたがな・・・ヤッホー
Dsc_8475p72

 さしあたり配線は上手くいったようです。

 ただ、いろいろテストしていると雪のようにノイズが発生したり、何か不自然です。
 でも、普通の時もあります。
 ホントに良かったかどうかはこれからですが、良い勉強です。
 勉強の結果、やっぱし無理です、こんなピッチが狭いところの半田をいじるなんて、もう二度としないと思います。

 人のしていることはできるだろうとの予測でした。

http://www.astrokraai.nl/wiki/index.php?title=Installing_the_ICX618ALA-E_CCD_on_the_DMK21
http://www.astrokraai.nl/wiki/index.php?title=DMK21_Modification

 やっぱしねー、でも

Emil Kraaikampさんがやっているので真似したくなったのでしたが、彼は今、バスラーエースに乗り換えていると言うことのようですから、私もそれにしようかなと思い始めています。
http://www.astrokraai.nl/
http://www.astrokraai.nl/viewequipment.php

 ソニーのICX618ALAチップは、DMK21AF04で使われているICX098BLの2倍から3倍の感度があると言われています。
Qe

 後は、晴れて土星が撮せましたら、また報告させていただきます。

 ピンや細かいのが見えないし・・・とっても疲れましたです。

             

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望遠鏡」カテゴリの記事

コメント

おぉ!やりましたね!あの小さいCCDを取替えるとは、素晴らしい。相当に手先が器用なのですね。
私も、DMKのCCDとFlea3のCCDを交換できたら、楽になるだろうなと考えてはいますが、とても踏み切れません。
DMKを分解するだけでも、ハラハラ。CCDなど外したら、それまでよ!でしょう。
バスラーエースのデモ機で確認の依頼を先週末に出しましたが、無しの礫です。

投稿: ヨネヤン | 2011年2月25日 (金) 12時32分

ヨネヤンさん ありがとうございます。
 私は昔から良く言われておりました「器用そうで鈍くさいやつやなぁ!」って。
 私はいつも言ってるのですが「好きこそものの上手なれ」って。
 やりたい一心でCCDチップを交換しましたが、自分の能力を遥かに超えていました。崖から飛び落ちるようなものです(笑)
 こういう技術をサービスしてくれるところが日本にあったら良いのですが、ソニーのチップやのに、なぜ日本でないのでしょうかね。
 産業用カメラのディーラーは個人に対して冷たいのかも知れませんね・・・わかりませんが。

投稿: RB星 | 2011年2月25日 (金) 13時16分

はじめまして、
Bin-Starと申します。
ICX618ALAのCCD情報ありがとうございます。
海外の情報元までたどっていったのですが、この垂直クロックの配線について、疑問が生じております。
疑問点としては、
ICX098BQ(基板ランド)のPin番号 - ICX618ALAのPin番号
1 垂直レジスタ転送クロック  - 5
2 垂直レジスタ転送クロック  - 6 
3 垂直レジスタ転送クロック  - 1,2
4 垂直レジスタ転送クロック  - 3,4
ではないかと思うのですが、
ご意見頂ければ幸いです。

投稿: Bin-Star | 2014年11月24日 (月) 13時48分

Bin-Starさん こんばんわ
 私はコピペで回路を組んで動いているのでブログ内の参考回路図が正しいと思っています。
 ソニーのチップデータ(PDF)を見ても、Vertical register transfer clock のΦ番号がまったく同じ表記ではないので、私は理解できません。
 Φ番号の名称違いをどう繋ぐかは私の理解を超えています。
 ICX098BQ と ICX098BL のピン番号は同じですが、取り替えたのは ICX098BL です。
 お役に立てずすいません。

投稿: RB星 | 2014年11月24日 (月) 21時39分

こちらの情報を勝手ながらリンクさせて頂きました。
貴重な情報をありがとうございます。

私の場合、ICX618ALAですが、15秒露光で、ホットピクセルが大量に出てきましたが、品質の悪い部品だったかもしれません。

投稿: Bin-Star | 2014年12月23日 (火) 22時56分

Bin-Starさん こんばんわ
 ICX618ALAは感度が上がっていますが、底上げもしたようなのでホットピクセルが出やすいと言われています。
 惑星撮影の速いシャッター速度でも、ゲイン最大で撮影するときはダーク取りが必要です。

投稿: RB星 | 2014年12月24日 (水) 18時47分

何も知らずにコメントさせて頂きましたが、ひょっとして、TVの木星の特集に出ていた方でしょうか?
シュミカセを購入以降、ベランダでほぼ毎日観測されている様な紹介だった様に思います。
天文学者さんですか?アマチュアですか?

投稿: Bin-Star | 2014年12月25日 (木) 08時37分

Bin-Starさん こんばんわ
 土星の白斑のやつでしょうか?
 定年退職記念にシュミカセを買った話でしたけど・・・木星は記憶にありませんです・・・(笑)
 星見は全くのアマチュアです。
 星見が高じてプラネタリウムの解説仕事には就いていいたのでその部分では一時プロでした。
 さだまさしの「天文学者・・・」には憧れましたが・・・
 天文学者には、まったく関係の無い世界を歩んでいます。
 Bin-Starさんのウエブカメラ改造は凄いですね!
 とっても感心しています。
 今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: RB星 | 2014年12月25日 (木) 20時28分

思い出しました。
土星の巨大な白斑のテレビでした。
恐れ多くも、何も知らずにコメントしてしまいました。
たいへん失礼致しました。
プロ以上のアマチュアですね。

投稿: Bin-Star | 2014年12月26日 (金) 01時14分

Bin-Starさん おはようございます。
 いえいえ普通のアマチュアです。
 ありがとうございます。

投稿: RB星 | 2014年12月26日 (金) 07時17分

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